37歳1ヶ月の女性
治療期間:7ヶ月
抜歯:上顎左右と下顎左の智歯(親知らず)
施術:コルチコトミー、オステオトミー
装置:プレートタイプのインプラントアンカー

治療の流れ
治療前
37歳1ヵ月の女性で、上顎前歯が突出していて、口元に突出感があります。
下顎はかなり前方に誘導されているような顔貌です。
下顎左側第二小臼歯が欠損していて、ブリッジ(ポンティック)で欠損を補っています。



下顎のオペ前
一般的な予防をして、智歯(親知らず)を抜歯し、ポンティックの部分を除去した後、矯正装置を装着します。銀座矯正歯科では最初に必ずスプリント治療をおこない、顎位が安定した時点で歯列矯正に入ります。
写真はオペ前の状態です。ひとつひとつの歯にスプリントを装着し、CR(中心位)を取っています。
この後上下にワイヤーを入れ、下顎にコルチコトミーを施します。

術後1ヵ月/矯正用インプラント装着と上顎のオペ
下顎のコルチコトミー施術から1ヵ月が経過し、奥歯にプレートタイプの矯正用インプラントを装着します。
次に、上顎の手術をおこないます。
上顎の場合は左右の第一小臼歯を抜歯しますので、コルチコトミーと同時に抜歯部位にオステクトクミー(オステオトミー、骨切除術)を施します。その後フラクチュアリゼーションをします。


3ヶ月後〜7ヶ月
上の写真から術後3ヶ月、真ん中が術後6ヶ月、一番下は術後7ヶ月のものです。
6ヶ月後には上顎の抜歯窩が閉じており、7ヶ月後には矯正装置をはずしています。
この患者様は、7ヶ月で矯正歯科治療を完了しました。



顔貌の変化
治療前と治療後(7か月後)2年後の顔貌とレントゲンの比較です。
治療前、治療後の顔貌を比べていただくと、口元の突出感が改善しているのが分かります。また側貌を見ると、軟組織の変化が認められます。7ヶ月で急激に歯列矯正をおこなっているので、軟組織がついてきていないことがよくわかります。2年間で軟組織が変化して、側貌のオトガイの緊張感や、口唇に自然感が出ています。
また、レントゲンで歯や骨の状態を確認してみると、2年が経過しても歯根吸収は見られません。

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