歯の矯正とカイロプラクティックの同時治療で、
その人本来の元気な体を作れると思う。
大川:
「深澤先生と出会ってから、5年ほどになりますか?」
深澤:
「そうですね。僕が大川先生のセミナーを受けに行ったのがきっかけ。僕は歯の噛み合わせと全身のバランスが深く結びついていると思って、歯の矯正治療に整体を取り入れてやってきたから、カイロプラクティックにとても興味があったんです。」
大川:
「歯の矯正に、カイロプラクティックを取り入れる歯科医さんは少ないでしょう」
深澤:
「ええ。噛み合わせが合わなくて、顔全体のバランスが崩れているから歪むというのは考えられない。体全体の筋肉のバランスが崩れているから歪む。そういう人たちの歯を矯正して治しても、歪んだ体には合わないから不都合が起きる。だからカイロプラクティックで体のバランスを整えれば、より良い方向へ向かうと考えているんです」
大川:
「相乗効果というわけですか」
深澤:
「そうです。両方の面から治療を施した方がいいと思います。自然治癒力を高めるというか。実際に患者さんの中にてんかんの方がいたんだけど、矯正と同時にカイロプラクティックをやったら、転換が治った例もあるんです」
大川:
「そづえすか。てんかんの患者さんは、腰のだるさを訴えたりするんです。体に力が入るから筋肉が硬直して痛みが出てくるから。痛みを取っていい方向へ持って行ってあげることで、その人の自然治癒力が高まって治るということが言えると思います」
歯科医とカイロプラクターが協力して治療効果をあげる。
アメリカではそれが当たり前です。

深澤:
「でも、患者さんに大川先生のところで治療を受けるように勧めるんだけど、なかなか行ってくれないんですよね。
というのも、カイロプラクティックの効果を信じていない。
日本はカイロも整体も按摩も他の方法も、すべてがごっちゃになってるでしょ。
アメリカでは、カイロプラクティックは大学で学ぶものだけど、日本ではそれがないし、患者さんも分からない部分が多いから不安になるんじゃないかな。
アメリカではすでに、歯の矯正とカイロプラクティックがタイアップして治療を行っているし、歯科医の教科書にもカイロプラクティックが載っているんです」
大川:
「アメリカで当たり前のことが、日本ではまだまだということですね。カイロプラクターと歯科医が協力して患者さんを診ていく。
遅かれ早かれ、日本もその方向に向かうのではないでしょうか」
深澤:
「そうですね。そうなるためにも、若い私たちがもっと頑張らないと」
大川:
「まったくその通り。お互い協力し合って、より深い理解と効果を上げていきたいですね。
頑張って行きましょう」
大川泰プロフィール

1963年 静岡県浜松市生まれ
1987年 一橋大学法学部卒業
1994年 米国ナショナルカイロプラクティック大学卒業
イリノイ州開業資格取得
現在 大川カイロプラクティックグループ代表
日本トリガーポイント学会会長
日本カイロプラクティック医学協会理事