27歳2ヵ月の女性
治療期間:6ヶ月
施術:コルチコトミー
装置:プレートタイプのインプラントアンカー

治療の流れ
治療前
27歳2ヵ月の女性で、下口唇の突出が見られます。
臼歯部はClass3(上顎臼歯よりも前で咬み合っている状態)で、上顎に著しい叢生(乱ぐい)が見られます。レントゲンから埋伏歯がみられ、上顎右側中切歯に不良補綴物が入っています。



下顎のオペ前
一般的な予防をして埋入歯を抜歯し、不良補綴物が入っていた上顎右側中切歯には、プロビジョナル・レストレーション(仮歯)をおこないました。
歯列矯正を始める前に、スプリント治療で顎位の安定を図ります。

下顎のオペ、矯正用インプラント装着
下顎のコルチコトミー施術と同時に抜歯と矯正用インプラント処理も施しました。抜歯をしたところにオステクトミー(骨切除術)をおこない、フラクチュアリゼーションをしてスクリュータイプのインプラントを植立しました。スクリューインプラントは、径が2.0mm、長さ10mmのものを埋入しています。

1ヶ月経過/上顎のオペ
1カ月後に上顎のオペをおこないます。
上顎も同じようにコルチコトミーをしてフラクチュアリゼーションし、抜歯と同時にオステクトミーをします。

3ヶ月後〜7ヶ月
上の写真が術後3ヶ月、真ん中が術後6ヶ月、一番下は術後6カ月後半に装置をはずしたものです。
3カ月間で抜歯スペースが閉じており、6カ月後半で矯正装置をはずしました。
歯肉退縮もほとんどありません。



顔貌の変化
治療前と治療後、2年3カ月後の顔貌とレントゲンの比較です。口元の突出は改善されていますが、オトガイの部分の緊張感は残っています。
治療前、治療後の顔貌を比べていただくと、口元の突出感が改善しているのが分かります。また2年3カ月経過すると、より自然感が出てきます。歯根に変化はありません。

保定
上が治療直後、下が治療後2年3カ月経過した口腔内の様子です。

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